おはぎとぼたもち、どう違う?
もち米を蒸して半練りし、俵型にまるめてあんこやきな粉、胡麻などをまぶした食べ物は、「おはぎ」または「ぼたもち」の名で誰もが知っています。さて、そのおはぎとぼたもち、いったい何か違いがあるのでしょうか?
●春には牡丹の花にみたてて「ぼたもち」秋は萩の花にちなんで「おはぎ」
●こしあんなら「おはぎ」つぶあんなら「ぼたもち」
●大きなものを「ぼたもち」こぶりのものを「おはぎ」
などなど、諸説があるようですが、歴史的にみてもこのおはぎとぼたもちには厳然たる違いはないようなのです。
ぼたもち(おはぎ)は、江戸時代からお彼岸や四十九日の忌明けに食べる風習が定着したようです。なぜお彼岸と結び付いたかははっきりしませんが、「あずき」には古くから邪気を払う食べ物として信仰があったので、先祖の供養と結び付いたのではないかといわれています。ぼたもちはことわざへの登場回数が多いので、庶民の生活に密着した食べ物であったことがわかりますね。
そのほかにも地方によっていろいろな呼び名があるようです。あんころ餅、がんくら餅、かい餅、なすべり餅、ねまり餅、などなど。あなたの地方ではなんと呼んでいますか?